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日本人の可処分所得はどう減るのか?

 

大牟田バイオハザード商店街

 

20年前と比べると、日本人の可処分所得は大きく減りました。

この流れは、どんどん加速して、最終的には人口ボーナスな途上国の人と

差がなくなる所まで行き着くと確信しています。

 

まず、この20年で、社会保障費が大きく上がりました。

そして消費税も3%⇒10%に上がりました。

 

その他、自動車関連の税金などもジリジリ上がりました。

20年前の年収600万は、今の800万円くらいなのではないでしょうか。

 

つまり、日本人中間層はマイナス200万円分くらい貧しくなっているのです。
これが、共働き家庭が増えた理由でしょう。

 

1馬力では家計が成り立たないので、共働きでやりくりするのです。

ある意味、時間の切り売りをしている状況です。
また、所得自体が大きく下がりました。

 

年収600万円を越える仕事は、大手企業や手堅い資格職、また自営でそこそこ上手く食えてる人などに限られる時代になりました。

 

島根や青森などの地方都市などの求人をIndeedで検索すると、

手取り20万無い仕事が山のようにヒットします。

 

私が覚えてるのは、大学進学時に「薬学部」に行こうか工学部に行こうか迷っていた同級生の言葉です。「えぇ、薬剤師、年収500万くらいか、全く稼げへんやん」と、彼は言って工学部に行きました。今の若者だと「年収500万」は「うひょ、稼げるじゃん」という感覚なのではないでしょうか。

 

この20年で、民間セクターが萎みすぎて、国から再分配を受ける領域が相対的に「給与が高い」現象が起きているのです。これでは、若い優秀層は、さらに規制産業に吸収されて、日本は産業競争力の負のスパイラルに陥ります。

 

また、デフレ経済と言われますが、最近では「物価」もジリジリと上がっているように思います。
値段は同じですが、コンビニ弁当は底上げされて、スカスカになっていますし、輸入原料の多いカントリーマームは、値段は同じまま個数が減ってます。

 

日本では、1パック3切れ500円のノルウェーサーモンが、1パック2切れ450円になるような、巧みな細工で、インフラが進行していると考えるべきでしょう。

 

ダイソーも100円コーナーだけではなく、300円、500円のコーナーを増やしていますが、たぶん、100円コーナーはシャーペン1本とビニール袋とかだけになり、300円、500円コーナーが主流になると思おいます。ここには、かつては100円で売られていた商品が並ぶでしょう。

「増税+社会保証UP」
「所得自体の減少」
「ジワジワ型インフレ」

の3方向から、攻められており、年単位では、どんどん首がしまっているのが日本人の現状なのです。(コロナがさらに、加速させるでしょう)

 

もっと言うと、公共サービスの削減や医療介護の自己負担も、今後は増えていくでしょう。

年金支給年齢も巧みに繰り上げられていくはずです。

 

オカメ教では、この流れに可能な限り抗う方法を模索して、共有していければと思います。

 

【追記】

その他、「教育費用」の負担も増えたように思います。これは「お受験させても地頭が良くなければ無駄」という批判もあり一理あるのですが、ただ昨今の小室批判などを見ていると、他人のライフスタイルや価値観に対して不寛容で、揚げ足を取るような人達と「距離を取りたい」という確実なニーズがあると思います。アメリカにおけるプアホワイトのような断絶が日本でも始まりつつあるのかもしれません。

 

 - 代表の妄想と幻想